『赤い記憶』より。
うちのユーリさんはDeuil内最年長者。
何事にも割と落ち着いて…と言うか
冷めているのだけど
もえちゃんに出会って
それが恋心と気付いてから
易々と感情が揺れるのを感じて。
過去の経験から
それまでの『人間』というものに対する
物凄い嫌悪感、憎悪と
彼女への純粋で甘く切ない気持ちとの間で
様々な葛藤があって
戸惑う事も増えて。
だけど、そんな中
自分の傷や痛みを無理にでも押し込めて
Deuil面々や仲間たちに笑顔を振りまこうとする彼女が時々耐え難いほど痛々しくて。
自分の痛みなんてちっぽけな物だと思い直す。
ある意味凍りついていた心を
いとも簡単に溶かされて
だけどその本人には
その自覚なんて更々なくて。
いつ消えてもいいなんて思ってるのが
危なっかしくて放っておけない。
『甘やかしたい』と思う理由の意味は
『惚れた弱み』とも言えると気付いて
開き直るプロセスにした。
…らしい。
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